『デジタル化する世界における緊急援助-国連、ドナー、学界リーダーとのお話会-』を開催しました

2025年1月21日、国連人道問題担当ジョイス・ムスヤ事務次長補を一橋大学千代田キャンパスにお招きし、国連人道問題調整事務所(OCHA)、国際協力機構(JICA)、一橋大学グローバル・オンライン教育センターによる「デジタル化する世界における緊急援助―国連、ドナー、学界リーダーとのお話会―」を開催しました。

ジョイス・ムスヤ事務次長補は、気候変動や社会分断など現在の緊急援助の課題を述べた上で、国際支援に携わるためには異文化間や支援の場という「これまでの自分を超える体験」を恐れないこと、不測の事態などに対処できる柔軟性を持つこと、また何よりも他者の痛みに共感できる感覚が必要だと強調しました。続いて、JICAの飯村学 国際緊急援助隊事務局長からは、日本が海外で果たしている緊急支援の状況を共有していただきました。

そして、本学からは中谷純江 講師が衛星画像や人工知能などが如何に緊急援助のニーズの可視化を促進してきたかの事例を紹介した後、秋山信将 教授がモデレータを務め、安保理などの意思決定と緊急支援の現場の距離をどう考えるか、またデジタル化と緊急支援を融合させるためには何が不可欠なのかといった課題について会場参加者との活発な対話が行われ、本シンポジウムは盛況のうちに幕を閉じました。

ムスヤ事務次長補、Xで一橋イベントを投稿。
https://x.com/JoyceMsuya/status/1881614778449473655