近年先進諸国の高等教育では、学生・研究者・高度人材の国際的流動性の向上、教育の国際的通用性の強化が求められています。 本機構は、高等教育の高度化、国際化、流動化を巡る諸課題を包括的に研究し、高質なモビリティーを促進する制度及び活動を企画設計、配信することを目的に設立されました。モビリティー計画の先進地域であるEUおよび北米の諸大学及び関連機関と連携し、またアジアのパートナー組織と共同で、大学交流の実質化、高度グローバル人材の育成、高質な学位授与件数の増大に貢献します。

目的

森有礼のビジョン

森有礼は幕府の禁令を破ってロンドンに渡り、ロンドン大学(ユニバーシティ・カレッジ)で近代的学問を学び、その経験を経て日本の外交や教育に大きな足跡を残しました。森有礼は、国際的に活躍できる人材の育成を目指して商法講習所を1875年に創設しました。この商法講習所が発展してできたのが一橋大学です。森有礼のビジョンは実を結び、一橋大学の卒業生の多くは今日にいたるまで国際的に活動し、活躍してきました。

グローバル化の中の大学

一橋大学はこの伝統を踏まえてさらにグローバル化を強めています。海外の大学と競争するだけでなく、協調し、協力すること、学生と研究者の流動化を高めること、また国内の大学とも流動化の面で協力関係を築くことを目指しています。

設置の概要

一橋大学はこのような目的のために、高等教育における国際的流動化に関する研究、企画、実践の拠点として、森有礼高等教育国際流動化機構を設置しました。日本のみならず、世界の高等教育に貢献するとともに、森有礼のように志と知見の高さによって世界的に注目される機構として、アジアにおける重要拠点を目指します

  1. Hitotsubashi Quarterly(HQ)夏号(july 2014 Vol.43)「森有礼高等教育国際流動化センター ―日本の高等教育のパラダイム変換を推進する新センターが誕生!
  2. Hitotsubashi Quarterly(HQ)夏号(july 2013 Vol.39)「学生の国際的流動性、教育プログラムの国際的通用性向上に向けた《チューニング》