チューニングは、国内外における大学間、分野間、地域間の連携と交流に基づくネットワーキングによりその効果を発揮します。学術分野を軸とした大学間ネットワークは、地域や国を越えて特定分野におけるカリキュラムやプログラムの比較可能性を高め、学習や研究の内容を可視化し、これによる情報共有は学術の向上に貢献します。また、分野別に学習・研究内容が可視化されると、分野間におけるカリキュラム調整や組合せも容易かつ適切となり、昨今重視される「文理共鳴型」のプログラム開発に活用でき、異分野間のネットワーキングも促進されます。そしてこれらのネットワークは各大学の同窓会組織を始めとする産業や雇用者のネットワークによる協力に支えられ、社会が求める大学のあり方を探ることができるのです。チューニング・ジャパンが進める、地域、分野、組織を超えたチューニングネットワークの拡大は、日本そしてアジアにおけるチューニングの軸となるでしょう。